【2024年秋オープントラカレ特別講座】角幡さんの話を聞きました

輪読・講座

本日午後、【2024年秋オープントラカレ特別講座】がありました!

オンラインで参加が可能になって以来?

欠かさず参加しているオープントラカレ!

今度は「北極!」ということで、

楽しみにしていました。

今回はリアル会場からのオンライン配信でした。

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いつものことで、わいわいがやがやの凄まじい我が家なので

全部をバッチリに聞けたわけではないのですが、

それでも心に届いてきたことをいくつか書き残しておきます。

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一番考えされられたのは、

「毛皮」の話。

北極でのくらしでは、

生きていくために

食べるために

狩りをします。

肉を食べるために狩るんだけど、

その時に「毛皮」がでます。

それを 彼らは服にするけれど、

今は昔と違って

「毛皮」を「動物愛護」の観点から

売ることができません。

結果、捨てているとのこと。

この話を聞いたとき、

すごい違和感を覚えました。

「毛皮」のために殺すのは違うけれど、

食べるために いのちを頂いた結果出た「毛皮」を捨てるのは

頂いたいのちに対して とても失礼というか・・・

とにかく おかしいと思いました。

そして 

昔は、

それを「毛皮」として売ることで

収入になっていただろうし、

そうして彼らの文化自体も守られたんだと思うのです。

最近は、文化を守るために

補助金的なものもあって

働かなくても生きていけるような話も出ていました。

そのせいで、

生活習慣に大きな変化も起こっているようで、

逆に病気になりやすくなってるのでは?的な話もあったような。。。

働かなくても収入が入るなら働かなくなるだろうし

それって逆に文化を壊してるように思えたり。

とにかく、

何とも言えない。。。

様々な場面にひずみが出ているのが

角幡さんのことばにしつくせないというような表情からうかがえました。

「資本主義」ということばも出ていたけれど

たぶん、その一言では済まされない

いろいろなものが付随してる感じがしました。

そんな話を聞いて思い出したのは

前回作り手になったトラカレのこと。

地域のみんなで「いのち」に向き合っていたあの時間が

ふと蘇ってきました。

それは 決して私だけではなかったようで、

オンラインのQ&Aのところに

見知った名前が質問を書き込んでいました。

山奥から、

小2男子のママさんが質問を入れていて、

あっちでも楽しくみんなで見てるんだなぁ~って思っていたら、

その小2男子も

「セイウチはどんな味ですか?
また、どうやって料理しますか?」

というような質問を入れていました。

脂っぽいアザラシより

ちょっと堅めだけど セイウチの方が「うまい!」

とは言ってくれていましたが・・・

確かに味。。。気になるなぁと思いました。

ちなみに、

セイウチのあばらがおいしいそうです!

***

この小2男子は、根っからの料理好き。

この時期は 毎年 

大量のさんまを捌いてなれずしをつくります。

技は職人級。

おじいちゃんとなれずし作り

彼は、山奥で暮らしながら

その土地の文化を 着実に受け継いでいて、

そういう日常からも

食べることと いのちがつながっているんだろうなと思いました。

↑以前、かいた話からも 彼の想いが

よくわかります。

きっと単に「味」を聞いたわけではなく、

こういうベースがあってこその

質問なんだろうと思いました。

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二人の質問に影響されたのは

我が家の二男。

あんなだだっ広い雪原で

トイレはどうするんだろう。。。

と思ったようでした。

凍るんですか?

というのも気にして質問していました。

角幡さんの解答は、

凍らないとのことで、

単にいわゆる 野糞 野小便 という風に答えてくれました。

私 個人的には、

掘ったりするのかな?とか 

でも、氷だから固いから無理か?とか

そんなことも気になってました。

そして、それは何かに還っていくのか?

極寒の地だから そういうことはないのかな?

とか常にもやもやしながら聞いてました。

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あと

雪山同様 ブリザードに遭遇することも多々あり、

テントの横に雪の塊?を置いて風を防ぐそうです。

ものすごい 強風で大変だそうですが

この風のおかげで

軟雪がとんでいき 走りやすくなるんだと言っていました。

大自然に 生かされている人のことばだなと思いました。

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犬ぞりの話で

もう一つ印象的だったのが

犬ぞりは「思ったようにいかない」という話。

犬ぞりの犬たちは

勝手にどっかいっちゃうこともあれば

ふらっと帰ってきたり、

発情したら そればっかりだし、

走ってる最中に喧嘩もするし

全然コントロールできないようなことを言っていました。

そこがきっと魅力なんだろうなと

彼の鋭い目を見ながら思ってました。

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最後に、

今回初めて仲間と一緒に参加しました。

我が家に来てもらって 一緒に聞いていました。

リアル会場には 遠くて行けなかったけれど、

誰かと一緒に 話を聞くのって

すごく楽しかったです。

まぁ 赤ちゃんやちびっこがいるので

終始がやがやでしたが。。。

でも、

誰かと その都度想いを共有しながら

時間を過ごすって本当に楽しかったです!

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それにしても

この一年「いのち」「マサイ」「北極」・・・

と、なんか色々つながるなぁと思いました。 

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追記

長男に今日の感想を聞くと

一番に飛び出したことばが

ジャコウウシの話で そういう動物って実は人間より立場が上で。。。ってときの話で、
そもそも全体的な生物のことを先生はどういう風にみてるのかなぁ

でした。

やっぱり聞いてないようで

そんなことばを しっかりキャッチして

長男なりに色々と感じてたんだなぁと思った次第です。 

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追記2🤣

↑この記事、前回春のトラカレで

山奥から共に「いのち」について考え向き合った

司会の一人の「N」からもメッセージが届いたので

追記します!

ちなみに、

「N」は先日の旅の相棒です。

↓↓↓この一連の記事の方!

彼女から、翌朝届いた昨日の感想

『自然の中に身を置くと、いのちの優劣がなくなる感覚が分かる。
カクハタさんも言うてたけど、「この命をとるほどに、自分は偉いのか」って話があったけど、鶏の時の話に深く重なることはもちろん、今住んでいる山奥での暮らしに重なる部分も深くあった。

四つ足のものに関しては、今は、食べるために獲るというよりは、人間の生活を守るために(獣害対策)獲るという構図になっているのも、社会の歪みやなぁとも感じてる。

旦那がよく、釣りが楽しくてたまらん。猟(免許取ってん!)も楽しみやと言うけど、カクハタさんに近い感覚で言うとるんやろぉなって思った。』

だそうです。

きっと、リアル会場でも

そこ以外の日本各地でオンライン参加していた人たちも

みんな それぞれに

自分の周りの出来事と重ねながら聞けた話だったんじゃないかなと思いました。

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