マレーシア生活Start!③~福建語 編~

マレーシア生活

ペナンでの生活が始まってすぐに中国語に対して違和感を感じました。

事前に、ペナンはマレー語・英語・タミル語・中国語と聞いていたもので、その言語のCDをちょっと意識的に家で聞いていました。

いろんな言語が飛び交っている生活環境(特にプールでの話)の中でも、ペナンは中華系の人が多いので、一番よく聞こえてくる音が中国語です。。。

しかし、その中国語に対してだけは違和感を感じていました。

プールで初めて普通にわかる中国語を聞いたとき、そう!これ!って思いました。

聞けば、数週間前に北京から引っ越してきたばかりだとか。

でも、生活していて聞こえてくる中国語のほとんどは、なんだかCDの中国語と違いました。

コミュニケーションはとれます。

だって一番得意なのはボディーランゲージだから!( *´艸`)

でも、なんか知ってる音じゃない。。。

結論から言うと、ペナンに住んでいる中華系のほとんどの人が福建省にルーツをもっている方々でした。

つまり、福建語!

気づくまでは、なんで通じないのか全く分からず、ひたすら耳を傾けていました。

コンドミニアム(マンション)に住み始めてすぐの頃、

エアコンの取り付けに

明らかに中国系のお兄ちゃんたちが来てくれたんですが、

そのときの取り付けの様子から伺うに

「もうちょい右‼右!行き過ぎ、左!そこ!」という会話がありました。

でも、「ヨゥ」も「ツォウ」も聞こえず、たまりかねて何語か聞いてみました。

そしたら、福建語だって。

そして帰り際、お兄ちゃんのうちの一人が

「カムサハー(ムニダー)」

って言ったように聞こえたので、私韓国人ではないんだけどな…と思っていました。

エアコン取り付けの仕事中でも子どもと遊んでくれる( *´艸`)しまう?ほどに子ども好きなマレーの人たち

同じころ、いつも無言だけど愛想のいい隣の家のおじぃちゃんが、全く同じように「かむしぁ~」といってくれました。

毎日、隣の家の玄関の前を通るたびに、ニコニコしながら手を振ってくれていて、

我が家の長男二男がいつもリンゴやおかしをもらっていたので、お返しを持っていたんです。

そこでも、まさかの「かむしぁ~」(; ・`д・´)

え?また?「私、韓国人ちがうし、多少英語の話せる日本人もいますよー」と思って、

あえて「ありがとう。謝謝。Thank you!」と言ったんです。

そしたら、おじいちゃん、ちょっとキョトンとした後、にこってしてバイバイしてくれました。

ん?なんか通じてない!

そこで、真似して「かむしぁ~」って言ってみたら、すごく喜んでくれて

また「かむしぁ~」って返してくれました。

両手を合わせてお辞儀しながら、

語尾あげ気味に「かむしぁ~?」って聞いてみると、

「かむしぁ~」「かむしぁ~」と連発してくれました。

そう。「かむしぁ~」は、福建語の「ありがとう」だったんです。

自分の口で「かむしぁ~」といったことで、

「かむしぁ~」が「かmしゃ~」

つまり、「感謝!」だということにピンときました。

そう思うと、福建省は中国の南側。海側。

カムサハムニダという朝鮮半島も大陸からすれば、海の方で南側。

カムサハムニダって、辞書的に「ありがとう」って思ってたけど、

これも「感謝」だったんだと気付きました。

後で分かったんですが、

隣のおじいちゃんは、福建語しか分からない方だったようです。

つまり福建省からわたって来た本人たちです。

こんな感じで隣の中華系の家族と仲良くなり、引っ越して一週間も経つ頃には

家の中に上がり込んで、TVを一緒に見たりご飯のおすそ分けする仲になっていました。

ちなみに、もちろんマンダリンのTV。

お隣のおうちにて。引っ越して一週間でいりびたる(;^ω^)

この家の娘さんとは英語で会話していたので、福建語がこんなに世にいう中国語と違うなんて、その時まで全く気づきませんでした。

そう、どちらかというと、台湾語に近かったです。

なんだか柔らかい優しい感じの音でした。

余談ですが、

このおじいちゃんともっと話したいと思ったときに、中国語で筆談してみようとしたんですが、全く通じず。。。

福建語でなくても、漢字くらい何となく想像つくけどなぁ、、、

と思っていたら、

なんとびっくり!!  

福建語は音しかない言語でした。

文字がないんだそうです!

正確なことを調べたわけじゃないけど、現地の人何人かに確かめたところ、福建語に文字はないんだと言っていました。

つまり中華系の子どもたちが学校で習っているのはマンダリン。

だから、隣の家のおじいちゃんは孫とマンダリンで会話ができないんだということもわかりました。

お孫さんは、マンダリンと英語と福建語を場面で使い分けていたということです。

もちろん、マレー語も話せます。

本当に自然に多言語の世界!

すごく面白いところにいさせてもらえてたんだなと改めて思いました。

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