転勤先がペナンに決まって一番楽しんで生活を送っていたのは、何を隠そう私だったと思います。
いや、隠せてなかったかな。(/ω\)
私たちが派遣されたのはたまたまペナンで、それはとてもラッキーなことでした。
派遣先によっては、自由に家の外へ出歩くことを禁じられている場所が多く、常に何かしらの縛りのようなルールがあったようです。

その点ペナンは、他の地域より安全という点から自由に一人で家を出て買い物に行けるし、
食べ物は一歳の二男ががっつく程おいしいし、
正直なところ家で作るよりホーカー(屋台)で食べる方が安いし、
本当に住みやすかったです。

そして何といっても、家から一歩出ると、CDではない生の多言語の環境です。
前の記事で書いた通り、私たちが住んでいたコンドミニアム(マンション)には広いプールがついていて、住人がよくそこへ集まってきていました。
そして有り難いことに、あのコンドミニアムには世界中の様々な国からやってきた人たちが住んでいたのです。
つまり、プールにやってくる人たちも、世界中の様々な国からやってきた人たち!
耳を澄ますと、本当に色んな言語が飛び交っていました!!
今回はその話をしたいと思います。

引っ越し初日に早速そのプールに行きました。
同じような赤ちゃん連れの親子が目に飛び込んできて、内心わくわく。
声をかけたくて、ついついそっちへ磁石のように引き寄せられる私。
お互い同時くらいに目が合って、軽く会釈すると、
1才8カ月の二男に「Лривет!」と声をかけてくれました!
生 「Лривет!」 いただきました!
もぉその一言で、舞い上がってしまいました。
まさか、こんなところでロシア語が聞けるなんて!
私のつたないロシア語にもすごく喜んで相手をしてくれました。
その翌日は、欧米系のおじいちゃんと孫がいるなーと思って近づいていくと、どうやらイタリア語で会話しています!
「Ciao!」と声をかけると、
「お~イタリア語話せるんか!」
といつものことですが、イタリア語でまくしたてられ、これまたちょっとしか話せないのに私のイタリア語にとても感激してくれて「BRAVO!」を連発してくれました。
日が経つにつれ、じわじわ分かってきましたが、
あのコンドミニアムにはマレーシア人やインド人も意外と多く住んでいて、マレー語やタミル語も頻繁に聞こえてきました。勿論、中華系の人々も!

子どもがいる家庭はやっぱり夕方など同じ時間帯に子どもをプールやその側にある遊具で遊ばすので、必然的に出会えます。
そして、もちろん英語圏の住人もいます。
アメリカから4人兄弟姉妹を連れて移住してきた家族がいて、ペナンに来る前からママさんが自ら家で子どもに勉強を教えている家庭でした。
いわゆるホームスクーリング。
聞いたことはあったけど、初めて学校でなく家庭で勉強を教えている家庭と出会いました。
実際にそういう人たちと出会うことで、「学校は通うもの、行くもの」という固定概念?先入観なんてものはとんでしまいます。
本当に、人の数だけ、考え方や生き方があるよなぁと思いました。
他にも、韓国やフランス、オランダ等々様々な国から来ている家族と話す機会があり、コンドミニアムから出かけなくてもプールで多言語活動ができてしまう手軽な楽しさを日々満喫していました。