オープントラカレ2024に向けて話し合ってます!

輪読・講座

ヒッポファミリークラブでは、

「オープントラカレ講座」という講座を ほぼ毎年開催しています。

以前は リアルの講座しかなかったのですが、

今はオンラインでの開催になっているので、

世界中どこからでも参加が可能の講座となりました。

ヒッポのHPでは、

 『 物理学からアートまで、幅広い分野で活躍されているLEX / Hippoヒッポファミリークラブの研究協力者による「オープントラカレ講座」を開催しています。社会言語学、脳科学、生物学、物理学、情報学、音楽など、分野を超えて「ことばと人間」について参加者と一緒に考えます。

という紹介文を掲載しており、

まさしく、先生の話を聞くだけでなく

先生や仲間と一緒に講座をつくっていくところに 魅力を感じます。

今年は春(3月~4月)に、

3コマのオープントラカレ講座を開催し、

「ことばと人間を自然科学する」を考える機会を 

みんなで 作っていきたいと思います。

*****

今回は 本番まで二週間!となった

中村桂子先生と 酒井邦嘉先生の講座についてご紹介したいと思います。

【中村桂子先生の講座】
3月20日 午前の部(10:00~12:00)
講師:中村桂子 さん(生命誌/JT生命誌研究館名誉館長)
「私たち生きものの中の私」
 中村桂子さんは、38億年の生命の歴史を一つのつながりとして捉えなおす「生命誌」という新しい総合知を創出し、「生きもの」の研究に取り組まれています。

今回先生の書かれた本を みんなで読んだり

生命誌館に行ったりして 

みんなで 色々とシェアし 話し合ったことで、

日々の生活のいたるところに「命」や「つながり」を感じるようになりました。

生かされてるなぁと感じながら 生きる日々になっています。

ことばだけ並べると とても安っぽいですが。。。(/ω\)

日々の些細な。。。今迄目にも留めなかったようなことに、

気持ちが入る日常になっています。

意識が変わるというか。。。

詳細は、

過去の記事から さかのぼって読んでいただけると嬉しいです!

【酒井邦嘉先生の講座】
3月20日 午後の部(14:00~16:00)
酒井邦嘉 さん(言語脳科学/東京大学大学院総合文化研究科教授)
「AI時代に言葉をどう使うか」
 酒井邦嘉さんは、毎年のオープントラカレ講座でお話をしてくださっており、ヒッポファミリークラブ及びマサチューセッツ工科大学のスザンヌ・フリン教授と共に進めている共同研究「多言語習得の脳科学的効用」において、中心的な役割を果たしてくださっています。

ついでに最近 先生が記者会見で話してくれた共同研究論文に関して
内容をなるべく簡単にまとめてみましたので、読んでいただけると嬉しいです!

「脳とAI」という本をご存じですか?

酒井先生が編著なさっている本です。

次の先生の講座は、「AI」が関係してきます。

準備会でも話題に上がっていましたが、

「AI」が悪いとか良いとか、

そういうところを話題にしているわけではありません。

ただ、

みんなと話していて出てきたことばをかきだすと、

・先生のことば「こころの翻訳機はない」が心に残った。

・AIはつかうけど、つかわれる立場になるのは危険/違うね。

・あまりにも浸透していて、使われてることに気付いていない現実もある。

・人間のことばの背後には「気持ち」があって、話しても聞き手も「想像力」を働かせてる。

そんなことばが 飛び交っていました。

今の世の中に 危機感だけ募らせて 

怖い怖いと言ってても 仕方がないところまで来ているんだと思います。

***

私が 危惧しているのは

知らない間に ある種の洗脳のような状態に陥ることです。

情報が勝手に自分に寄ってくる世の中。

欲しいことばや情報だけ近づいてきます。

携帯に流れる「広告」がまさにそれ。

そんな感じで、

知らない間に 一方からだけくる情報に覆いつくされ

そこで考えることを しなくなれば

それが全てと思いこんでしまうんだろうなと。

すべてを鵜吞みにする日々に 何の疑いも持てなくなったら。。。

大人は 今までの経験があります。

ただ、子どもたちは 今 人間を形成していってる途中です。

そのときに 「1」の情報が全てになってしまったら。。。

たとえば

人と人の関わりの中では

誰かにあることを言われても

次の人と関わった時に また別のことを言われ。。。

そうして「多」の中で

自然と「多様性」が育まれ

自分で何かを「選択」できる人になれます。

「共感」したり、

「違う」とか「違和感」を感じることもできると思うのです。

でも、

「人」でないもの。。。

例えばさくっと検索した情報とかだと

自分で次の情報を得ようとしない限り

別の情報は来ません。

初めに得たものが全てになる可能性もある。。。

間違った情報というものは 巷には溢れています。

例えば「英語脳」。

そんなものはありません。

ことばの「臨界期」だってない!

「日本語もできてない時に、いろんな言葉に触れさせるなんて!脳が混乱する!」

インドかアフリカかヨーロッパにでも行ってみてください。

それが間違いだということは 一目瞭然です。

でも、知らない場合、

検索で出てきた情報を鵜呑みにすることはあると思います。

「1」を鵜呑みにすることの恐ろしさ。。。

***

小6の長男に聞いてみたんです。

「AIのことどう思ってる?」

彼は酒井先生のことを知っているので、

何を聞かれているかは、それだけで分かったようでした。

「ボクは全部が同じになるっておもろくない」

と言っていました。

***

また別の方は、こんなメッセージをくださいました。

『chat GPT使ってる人はもちろん、Siriとかで調べるのが当たり前の人は、自分がなんでも知ってて多様だと思ってる気がするよ。小4の息子は、周りのみんなが自分より「かしこい」って言うの。でも、立体を想像してかけないとか、人の気持ちを考えて行動しないんだって、これは、なんなんだ⁉️って悩んでるよ。想像力/創造力の欠如だよねー』

世にいう雑学が多いと、

たしかに物知りで賢く感じるのかもしれません。

でも、やっぱり「賢さ」って

そんなことじゃないよなぁと思います。

***

私は、

AIに対して 使われるのではなく 使う立場でありたいし、

我が子は たくさんの「人」の中で

多様に育ってほしいと 心の底から思います。

↓↓↓

当日が どんな講座になるかは まだまだ 分かりませんが、

こんな風に 多くの人と ことばを重ねながら 

色々と考え シェアしている日々です。

ぜひぜひ ご参加ください。

当日の参加が無理でも、録画が二週間見られます!

【2024年春のオンライン・オープントラカレ講座:案内サイト】
https://sites.google.com/lexhippo.gr.jp/opentcl/

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