MIT:マサチューセッツ工科大学のスザンヌ先生の来日に合わせて
東京大学の酒井先生と
ブレインシェアやワークショップがありました。
★「言語は才能ではない」
今回、一番心に残ったことばです。
つまり、
誰にでも できるし
何歳からでも できるんです!
「人間であるかぎり できます。」
ということばも 心に強く残りました。
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「ことばが遅い」というのは
それは単なるプロセスの一点であり、
「~語ができない。話せない。」というのは
自分にかけてる脳のブレーキ。
脳に疾患がない限り、
確実に 話せるんです。
そして、
「○○語」っていうような「ラベル」は
子どもにはない!!
もう、全部
全部 全部、
日頃から 身に染みて感じていることが
ことばとして飛び交っていたワークショップでした。
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★マルチリンガル=自然な状態
=利点しかない!
世間では「多言語」をすることに関して
「多すぎ」とか
「混乱するんじゃないの」とか
そういう認識がありますが、
MIT:マサチューセッツ工科大学のスザンヌ先生も
東京大学の酒井先生も
口をそろえて
・害は全くない
・混乱しない
・利点しかない
とおっしゃられています!
そもそも
「人間の言語は、脳ができるようになるようにつくられている!」
と、酒井先生が断言されていました。
つまり、
脳の仕組みで「話せるようにつくられている」ということ!
さらに、
「多すぎるということは人間にはない。
同じ仕組みだから、いくつでもできるし、
いくつだから多いというのはない。」
ともおっしゃられていました。
ところで、
↑上に書いた「利点」、
気になっている方 おられると思います。
多言語活動をしている方は、
体験的に実感しているので いくらでもあげられると思いますが、
あえて 先生が口にされたことを書き残しておきます!
↓↓↓
★マルティリンガルの利点
多様なものに触れることで
・理解力が深まる
・抽象的思考が深まる
・比喩、数学にも強くなる
・こころをopenにすることで、
他人のことを深く理解できるようになる
=抽象的思考が深まるということ
・アンチエイジング
↑若くいられる!
かつてバイリンガルで10年脳が若返るという研究もあった。
この分野の研究もさらに進んでいる。
***
大人はすぐに使いたがるし
成果を求めますが
時間はかかります。
だけど
今まで培ってきた できている言語や経験は役に立つそうです!
構造は同じだから 当然と言えば当然!
だから、
スザンヌ先生曰く
・Time
・Energy
・Desire
この3つをもって
Keep going!!
***
酒井先生のことばでこころに残ったことは
『ことばをわけることが
社会の分断をまねく。
人類皆きょうだい! ことばもわけちゃいけない!』
そして
『考えることは、負荷になる。
理屈より前に赤ちゃんのように
文ごと丸ごと
音から やってください。
聞いてるだけではダメで
人と人の対話、
人との やりとりが大事。』
とおっしゃられた後で、
AIの話にもなりました。
『緊張してうまくいかないから
AI相手に英会話の練習している人がいます。
人とやることが 基本!
AIとしないでください。
これでは意味がない。
どんどんこもっちゃいます。』
だそうです。
それは、本当にそう思います。
やっぱり対話は「人」と先をみつめながらすることなんじゃないかなと思いました。
AIがすごい部分あるのも分かりますが、AIが見ているのは過去の蓄積:データかなと。
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体験談もいくつか出ました。
その中で
出身が韓国や中国のお母さんたちが、
日本で暮らす中で
自分自身の母語を子どもに残したいと思いながらも
その難しさに直面しているという話がありました。
外では圧倒的に「日本語」が多いから
親の母語を残したいというのは本当に難しいと思います。
スザンヌ先生が、
アメリカではほとんどの家庭がそうだと言っていました。
そして、
その為には
『Hippoをつづけること!
そして、母語で話しかけることをやめないで!』
とおっしゃられていました。
同じような境遇にある方の話を聞いたことがあります。
その方は、娘さんがヨーロッパに嫁いだそうで、
孫に話しかけることばを「日本語」にしていたそうです。
多分 娘さんも「日本語」で話しかけることをあきらめなかったんだと思いますが、
お孫さんたちは「日本語」が残りました。
残ったという言い方は 語弊があるのかも?
日本語も話せる多言語人間になっています。
私が思うに
環境に多い方に偏るのは分かるけれど、
二つではなく「多」にすることで
全部のびると思います。
やじろべえのように、
二つならひっくり返って落ちてしまうけれど
全方向にいろいろ沢山あれば、
ゆらぐだけでおさまると思います。
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最後に ブレーキの話を。
スザンヌ先生が
アルコールを飲んだ時の方が
リラックスできて発音がよかったり
いい効果が出た結果があるというような話をしてくださいました。
別にアルコールを進めているわけではなくて🤣
(≧▽≦)
こころのブレーキを
ストレスをなくすことがいいよって話です。
真剣に聞こうとすることで
逆に、理解できなくなってしまうことがあることと同じで、
変に集中しようとして
ストレスがかかることで
脳にブレーキがかかるようです。
大人はこれが苦手な気がします。
子どもって そもそも
ブレーキがない気がするなぁと思います。
言い方を変えると
子どもって
無意識に意識して無意識をつくれてる気がします。
??
言いながら意味が分からないけれど、
私も この境地に立ってみたいと思うのでした🤣
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