『多言語のススメ』ー英語だけより多言語ーMIT/マサチューセッツ工科大学スザンヌ・フリン教授

輪読・講座
三男作
↑この記事の中に子どもたちの「多言語な日常」の動画が入っているので是非見てください!12の原理もIN!

マサチューセッツ工科大学のスザンヌ・フリン教授が来日され

ワークショップに参加してくださいました!

最初の多言語の音源を使って遊ぶ時間は

先生も一緒に楽しそうに活動してくれていて

オンラインで 外側から見てただけだけど

とっても嬉しかったです!

一緒に会場にいた人たちは

もうたまらなく嬉しかったんじゃないかなと思います。

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録画の残らない講座なので

キャッチできた話だけ書きます。

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最後の質問で 

①こんな活動をしている団体は他にありますか?

というのが出ました!

この活動を始めてまだ一週間の方からの質問だったかなと思います。

その回答に 先生が

「No other program like this world wide.

Hippo is really unique.」

とおっしゃられました!

そうなんです。

この多言語を

自然に一度に習得しようという団体は

世界にたった一つだけなんです。

そして、

面白いのが

先生が「unique」とおっしゃられる前に

私の頭の中の先生の声が「unique」と言っていて!!

ヾ(≧▽≦)ノ

普段 音源が流れてるから

この音が先に出てきたんだろうなと思いました。

ヾ(≧▽≦)ノ

②先生が今ことばに関して興味を持っている現象は?

「Why is it that more languages that you know

the easier get….」

↑こんな感じ!

ちゃんと聞き取れなかったけど🤣

要は、

WHY 多言語になればなるほど ことばを習得するのが簡単になるのか?

そこがまだ解明されていないので 興味あるそうです!

WSでは、

「ことばっていうのは

そう違わない。

世の中にはいろんな「音」がある。

でも、ことばとして使われている「音」も「文の構造」も限られている。

だから、

多言語になればなるほど簡単になるというのは 

まぁ想像できるかなとは思う。」

とおっしゃられていて、

先生の累積増進モデルの考え方 だよねって話になっていました。

今先生が そこに着目しているのが

共感できてうれしかったです!

私も気になる!

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話は戻って、

最初に先生にいくつか質問Timeがありました。

そこで 嬉しかったことをいくつか。

◎Hippoを3つのことばで表すと?
↑Hippoについて感じていることってことになるんだろうと思います!

先生は、何の迷いもなしに、

・世の中に対して、とても開かれている

・いつも敬う気持ちがある

・好奇心

・チャンスをつかむって心意気/意欲

を感じます!とおっしゃられてました!

あ!3つ以上あるやん!ってなってました。

ヾ(≧▽≦)ノ

何よりここで面白かったのは

通訳のように先生の横にいてくださってた方が、

自然と多言語になるので、

通訳なのに日本語になりきってなくて!

普段の我が家の子どもたちの様で面白かったです。

やっぱり多言語使用は自然な状態なんだなと思いました。

特に横にそのことばを話す人がいる場合

余計に引っ張られるんだろうなって思いました。

通訳って きっとすごく脳を使うんだろうなぁって思いました。

◎どんなスキルをGetしたいですか?

・マルチリンガル!多言語人間になりたい!

↑ことばの持つ力で 人とつながることの強さも伝えたい!

◎人間性?に対するインスピレーションは、どこから?

・Hippo!

◎これなしでは生きていけない!3つ!

・希望

・私の家族

・Hippo!

ヾ(≧▽≦)ノ

なんだか、先日の酒井先生じゃないけれど

本来なら雲の上の方である有名大学の教授が

こんなにもHippoのことを大好きでいてくれて

嬉しい限りです!

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で、メインの話です!

質問形式でした。

これ、とてもいいなと思いました。

だーーーーーっと英語で話されると

さすがに途中で眠くなると思うのです。

私みたいに中途半端にしか分からない人は。

だから、とってもありがたかったです!

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最初に補足すると

スザンヌ先生の

ひいおじいちゃんたちが

ドイツから移民としてアメリカにわたっています。

ひいおじいちゃんやおじいちゃんたちは

英語とドイツ語の両方を話していました。

でも、子どものスザンヌ先生は ドイツ語を話すことを禁じられて育っています。

***

◎この研究を始めるに至ったきっかけは?

幼いときに、身近な人たちが英語とドイツ語を話しているのを見ていて

どうして一人の人が

二つの言語を行き来できるのか

言語が切り替わるのが不思議だったそうです。

先生は確かstuckって言ってたので、

気になって気になって仕方なかったんだと思います。

囚われてたって感じかなぁ。

◎東京大学×Hippo×MITの共同研究からわかったことは?

マルチリンガルの脳の方が次の新しい言語を習得するのが簡単になることが明らかになった。

MRIを使った脳科学的調査により

多言語の方、マルチリンガルの脳の方のほうが、

より効率よく、より速く脳が反応する。

◎提唱されている「12の原理」の中で、
「自然な方法が一番の近道」と提唱されていますが
自然な方法とはどのような状態か?

子ども達が母語を習得していく時と同じ。

家で ただ音の中にいて、

聞いて過ごして自然に習得していく。

Hippoがしていることは

それを可能な限り 同じ/近い方法で

ことばを学んでいる。

子どもたちは

学校みたいに

単語を覚えたり

文末の語尾の活用を覚えたりしない。

自分のペースで訂正されずにするのが大事!

とにかく

SADA(多言語でうたったりおどったりゲームを)したりしながら

「音」を聞く/浸ること!

いろんなことばで

「人」と話すこと!

ホームステイなど「経験」すること!

自然界で「音」に浸りながら

自分で訂正・修正しながら自然に習得していく。 

覚えるんじゃなく 

お互いに話すことで

自然に自分のペースで

訂正されずに 育っていく。

それが 自然の方法。

◎Hippoの活動は
1.多様な音に浸ること
2.音を真似っこから口に出していくこと
3.受け止めあう仲間がいること
を大切に多言語活動を楽しんでいます。

スザンヌ先生が、
Hippoの多言語活動に出会われたとき
自分の研究を実践するなら
まさしくHippoの活動そのものである
とおっしゃられました。

具体的にどのような点を見て
そう感じられましたか?

音に浸ることの大事さが研究とリンクした。
・「自然の方法」のところで書いたことは
全て言語獲得に関することであり、
新しい言語獲得の最善のアプローチである。
Hippoの活動は、それを後押ししている。

この後、スザンヌ先生が追加で話したこと:

小さな子がことばをGetしていく過程で

いろんな人のいろんな音を聞きながら育つけど、

Hippoでも 

同じように いろんな人のいろんな音を聞いている。

その音のバラエティーが大切。

◎人間として「多言語」に目を向けて生きていく意味とは?

段階が少なくとも2つ

①対人関係

人とのつながり、

人を自然に理解するのにとてもいい。

そのことばを話すということは

人とのつながりも強くなる。

多言語になることによって

その人のことばを更に深く理解する。

②抽象的思考、比喩的なことばの理解能力、数学の能力に関してなど

いろんな意味でポジティブなスタンスをうむし、

人間の認知の他の重要な領域にも影響を及ぼす。

多言語を話す人はそうでない人よりも特定の種類のテストで優れている。

政治家が多言語なら、世の中きっともっと良くなる!(LOL)

◎人間にとって「ことば」とは?

ことばをもつということが人間であり、

人間はことばを持つ唯一の種です。

他の種は限られたコミュニケーションしかとれませんが、

人間のことばをもっていることこそが

あなたを人間しらしめます。

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↑上の話を受けて 司会の一人が

スザンヌさんのことばに

「ことばは人間だ!」

「多言語はその人の財産だ」

というのがあって、

多言語を獲得していったHippoの皆さんは

多言語が財産になってるって思ってると思います。

どう考えても ことばは人間とイコールだなと感じています。

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***

ざっくりですが、

そんなワークショップでした。

なるだけ 私の可能な範囲でことばにしたつもりですが🤣

プロじゃないので。🤣

ご容赦ください。

で、

全体を通して感じたのが、

スザンヌ先生が

とても楽しそう!!!

且つ

英語もすごく丁寧にゆっくりで、

明らかにこちらに届くようにっていう想いが駄々洩れな感じがして

すごく嬉しかったです。

それにしても、

今回のWSは先生のことばが

結構分かりました。

音源にあったからだと思います。

私の中に大分浸透してきてるのを感じて嬉しかったです。

***

一つ余談を入れますと

我が家、このWSをPCからスピーカーに繋いで

一階全体で聞こえるようにしていました。

子どもたちはTVみたり

おもちゃで遊んだり

まさしく自由にしてたんだけど、

スザンヌ先生が

「JaJaJaJaJa」

って低く大きく笑う度に

子ども達みんな真似して笑ってて🤣

めっちゃ聞いてるやん!

って思いました。

これぞ 子どもの自然!!!

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最後に一つ!

12の原理!

かみしめれば かみしめるほど

何の違和感もない・・・

本当に「多言語」しない 理由がない!!!

比べようもなく

世界で唯一のすごいプログラムなんだなぁって。。。

改めて実感したヒトトキでした。

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録画出ました!

もし気になる方がいましたら、

お近くのHippo関係者にお問い合わせください♪

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追記

当日あの場で
ダイレクトにその風を感じた方から
コメントをいただきましたので紹介します。
↓↓↓

スザンヌちゃんのあの受けとめる力はすごい!と思ったよ。
そして、一緒に来日したエリザベスも柔らかい感性の素敵な人❤️
ボストンで私たちと同じフェロウとして、
日々場づくりを頑張っているエリザベスは、
たいへんなこともいっぱいあるんだろうなあ、と思いました。
だからこそ、この温かいヒッポのみんなに囲まれて、
どんなにか嬉しい広島(での講演)だったんだと思います😊
ヒッポの人は、ほんとにステキ!
こんなにopenな環境を作っている温かい人たちは、他にいないよね。
今回、これほど「多言語」1択の返答が来るか!ってくらい、
スザンヌちゃんは多言語の必要性、素晴らしさを伝えていました。
多言語に目を向けて生きていくことこそ、
世界中の人々伝えたい最善のことだって!
多言語のある環境を広げたいって!


タイトル通り
120%の「多言語のススメ」の講座だったんだなって!
現場でその生の風を受けてみたかったです!!

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