6月12日 西日本主催のHippoの講座がありました。
講師は東京大学大学院教授の酒井先生!
話の中には 昨年3月に発表された
マサチューセッツ工科大学・東京大学・Hippoの共同研究論文の話もありました。
掲載誌であるScientific Reportsの2021年のneuroscience(神経科学)の分野で3,460もの論文の中からTOP 100(ランキング10位)に選ばれたそうです!
Top 100 in Neuroscience
★掲載論文→ Enhanced activations in syntax-related regions for multilinguals while acquiring a new language
★東大・MITとの共同研究について
先生曰く、
「ランキング10というのは、
すごいんじゃなくて、
それだけ皆さんが興味関心のあること」だそうです!
そうおっしゃられてましたが、やっぱりすごいと思います。
その話の中で
特に私に引っかかった2つのことについて書きたいと思います。
①自然習得するときに文法中枢を通る
②日本語でいいから 聞いて話しての時間をとろう
まずは、
①自然習得するときに文法中枢を通る について
何の話かと言いますと、
シャドーイングとメタカツ(音源の真似をしてうたうこと)は違うそうです。
一見同じようですが
シャドーイングは、
初めて聞く音にピッタリ追走する様に強制的に聞こえたまま音声を出す負荷の高い方法。(そして、翌日とかにふと思い出すことはないそうです!!)
メタカツは どうやら、文法中枢を通るようです。
先生はメタカツとは言っていませんが
「耳コピ」と表現して次のような感じでおっしゃってました。
耳コピは、丸ごと真似する方法で、何度も繰り返し聞き、時間的にも余裕があるから後で思い出して言ったりゆっくり咀嚼できる自由な方法。
この方法は、人に生まれながらに備わっている普遍文法を動かす‼️んだそうです!
普遍文法とは 人間が生まれながらに持っているとされる文法能力のことです。
なんかややこしいこと言ってるなーって思うかもですが、
日本にいて 日本人の親の元で育つと 教え込んだわけでもないのに日本語を話すようになりますよね?
そうやって自然に話せるようになる能力のことです。
詳細は、ノームチョムスキーの『統辞構造論』、
もしくは酒井先生の本↓にありますので、そちらをどうぞ。
以前ちょっとそれに触れた記事を書いたことがあるので、それも紹介します。⇓
で、
理屈をここに書いてもあまり伝わらないと思うので、
あくまでも私が感じ取った部分だけを書いてみます。
ただの音源の丸覚えでは意味がないけれど、
人の声でメタカツしたり、
みんなと一緒にメタカツすることで
文法中枢を通るようです。
自然に入っていくようです。
あるお父さんメンバーが、
覚えようと思ってがんばって覚えた部分は、定期的にでも歌っていないと忘れる。
だけど、子どもたちがスラスラ歌うのを一緒に歌ってて歌えるようになった場面は、
いつも口からす~っと出るんだ(*^▽^*)
みたいな話をしてくれたことと重なりました。
そこかもしれない!と思います。
実際、
子どもたちは遊びながら 知らぬ間に 丸っとうたえるようになっていきます。
覚えようともせず、真面目にやるわけでもなく、
何か好きなことをしながら
全体をつかんでいきます。
きっとそこが大事。
先日二男がまた一つ丸っと歌えるようになってしまった話ですが、
これもやはりその話と同じ現象が
二男の中で起きたんだと思います。
通じるかなぁ。。。
続きます!