日本財団が企画した10歳くらいの子対象の日曜学校プレ講座に長男がZoomで参加しました。
全四回で、本日最終回。
最終回はHippoでもお馴染みの東大の酒井先生が講座を担当してくださいました。
内容は「『みにくいアヒルの子』の謎」で、
文法の構造の話でした。
みにくい アヒルの子
なのか
みにくいアヒル の子
なのかということです。
読み方で二種類に分けられるよねという話。
理解した時の長男の歓喜の顔ったらありません。
なぜだか、最高に面白かったようです。
表記の方法としては
●書いて表すなら
・数式のように(かっこ)でくくる
⇒{(みにくいアヒル)の子}
or{みにくい(アヒルの子)}
・楽譜のように( ‿ スラ―)でつなぐ
があるよねという話。
●音であらわすなら
・強弱(イントネーション、アクセント、声の大きさ:子どもたち色々発言していました)
・間
・緩急(スピード、rit.、メリハリetc)
子どもたちが色々発言しながら進んでたんですが、
速さに気づく子がなかなか出なくて、
長男がこれや!って意気揚々と
他の言語に変える!
って言ったら、先生が、
予想外だったみたいで、
裏技が出たなぁ〜
って嬉しそうに言ってくださいました!
先生に英語にしたらどう言うのって聞かれて、それなりに応えてました。
なんだったかな。。。
the son of ugly duck
って言ってたかな。。。
メモしそこねてます😂
そして、
このあたりで
Hippoと同じだなぁと思っていました。
Hippoでは数式も楽譜もことばだというし。。。
ことばをうたえ!こどもたち!
まさにそんな感じで講座が進んでいきました!
その後、
出た!!
ノーム・チョムスキー!
(*ノωノ)
突然先生が出してくれた文が
★やわらかな 月が 正しく 食べている★
全く意味が通らない文章を書きたかったようですが
ここで長男が。。。
「なんか変だけど、月食?いや。。。日食?ともとれるような。。。」
って言っちゃったんです!
確かに!
そこで、文章が変更。
★やわらかな 月が 正しく 飲んでいる★
そして、これを順番逆にします!
とおっしゃられ
☆のんでいる 正しく 月が やわらかな☆
という文を提示されました。
で、★の文は意味は不明だけど、文としては構造上OK。
☆の文は、構造も破綻しているという話でした。
構造=まとまり、骨組み
では、なんで☆の方はおかしいのかを子どもたちが必死に考えていました。
ある子が、
述語が最初に来てるからおかしい
といい、確かに!
長男が
述語の後に名詞ならいけたけど、「正しく」は入れない。
みたいなことをいいました。
先生は
「そういうことが自然にわかるでしょう。
おかしいってわかるでしょう。
つまりね、
ことばはね、学習しなくてもいいんだよ。
ことばは自由に作れるんだよ。
人間のことばだから、学習しなくてもいいんだよ。
いろんな言葉を話す国、環境にいれば、話せるようになるんだよ!」
とおっしゃってました!
横で聞いていた私の感想。
Hippoやん!
そんな講座の後、
感想を書いている長男。。。よく見ると。。。
『ことばの速さや強弱などでことばの意味が変わることが分かり、不思議だと思いました。こんなに意味が変わってしまうなら、ぼくも発音(イントネーション)に気を付けたいと思いました。
ノーム・チョムスキーが文には構造があって、どれだけ変な文章でも文としては成立するという話がおどろきでした。
先生が人のことばは学習しなくてもいいと言っていたけど、それは間違いかもしれないと思いました。なぜなら、ぼくは今回ことばのことを先生に教えてもらって、色々知らないことを知りました。だから、学習しなくてもいいところを学習すると、今日のぼくみたいにいつかは役立つと思いました。』
と書いていました。(コピーさせてもらいました。( *´艸`))
先生が言いたかったところとちょっと趣旨は違ってるけど、
おもしろい突っ込みだったなと思いました。
先生に突っ込めるところも 子どもの良さだな!とも思いました。
続きます!
コメント
新高1になる長男に、「みにくいあひるのこ」ってサー、どこで切れると思う?って聞いたら、「みにくい アヒルの子 ちゃうか、ストーリーから考えたら」って言うねんな。「そうなん?じゃあアヒルの子は一律にみにくいってこと?」ってなってさ。…なんかそう言い切ってしまったら、なんかちゃう気がするよね。
脳ミソって面白い!
酒井先生を知らずに論文だけ知って、『アタマが何も意識せんでも勝手に活発に活動しているってことを知って何になる?』って、それを理解したくてカルメンたちと論文を紐解く会を始めたんよね。けど、さっぱりわからなくて。
そうこうするうち『鑑古今』のシェアをしてくれて、初めて先生に『お出会い』して。その後のトラカレ参加で。
なんか文字しか知らなかった頃からは考えられないくらい、先生も脳ミソも論文も近くなっている。
いっしんがいたから見れた世界をハルが、みんなが、共有して、また返して。
そうやっているから、『みにくい アヒルの子』ってのが、『その』アヒルの子が『みにくい』って表現されているんだって、『物語』と照らし合わせて理解したり、『そのように発声』したり出来るねんかな。
自分ひとりで文字や音だけで判断(独りよがり)したら、結論を間違えてしまう。『ん?』と思える能力が有るからこそ、考えられるし、答えを求めようと出来るんやんな。
なんだか旨く伝えられんけど、凄い素直にそう思ったん。
この気持ちって多分、『論文の解釈』って他人に説明するには至らないけど、ある意味自分なりに『理解出来た』ってことなんじゃないかなって。
面白いよね~みんな色々おもいながらよんでくれてるんだなーって思います。
先生を知って初めて論文とかが近く感じるってのも、共感。ただ、脳みそまで近く感じてる発言には笑っちゃた!!