入学して、一ヶ月で
突然いろんな国のことばを リクエストし始めました!
という話は、↓先日書きました。
その後です!
アラビア語やイタリア語、フランス語。。。
と 毎朝 リクエストして うたっていて気分上々 絶好調でした。
それが!!!
今朝 大事件が!
*****
実は いつも、
うたいたい場所のリクエストを言うときは
「~語お願いします」
という言い方は、
言語ごとの境界線を引く感じがして
あまり好きじゃないので
子どもの前では使わないようにしていました。
徐々にその世界を知っていってもらおうと思っていたのです。
だから、
本人にリクエストしてもらう時は
フレーズを言うことで続きを引き出し
本人が言いたい言語を突き止めるスタンスで声掛けをしていたんです。
つまり、
いつも三男のリクエストシーンは決めていて
(ソノコ:ホームステイのお話の①-②番)、
その①番の出だしが「Hippo」なので、
その音を 音源の真似しながら、
つまり、色々な波(リズム)で言うことで
彼の言いたい言語の波をキャッチしていました。
こっちが何語?何語?という言い方はしないようにしていたんです。
例えば
「ぎっぱ!」というと、ロシア語の波が、
「ひっぽぉ~」というと、フランス語の波
というように、
文字化するのは難しいですが、
とにかく 言語ごとに波が全く違うので
「Hippo」の一言で その続きが出てくる
それを利用して、
三男のリクエストを引き出してきました。
***
まーでも、色々な人のリクエストを自然と聞いているから
自ずと「〇〇語」という音は入ってくるわけで、
自分が今何語をリクエストしているかは徐々に把握しているようでした。
だから、
突然の 「フランス語お願いします」
「イタリア語お願いします」
という ことばが出るのは理解していました。
一時期
「ひっぽ やーぶるべはーる お願いします」
という言い方で アラビア語のリクエストをしたときは
感激しました。
そんな感じで今まで来てました。
なぜ そうするようにしていたかというと、
こどもにとって 「~語」というのは 最初存在しないからです。
で、今朝
何が起きたかです!
なんと、
登校前のうたう時間が二つあるんですが、
6時台ではいつもどおりだったんです。
最近「イタリア語」とか「フランス語」とか言うようになってきたなーって感じできいてたんです。
それが、
7時台の方で
「ソノコ①②番、外国語お願いします!」
とリクエストしたわけです!
Σ(・ω・ノ)ノ!
wow!!!
実は
この後の押し問答の最中にわかったことですが、
どうやら
三男の中で
イタリア語とかフランス語とか英語と同じ並びで
「外国語」があるようでした。
で、
ちょっと躊躇したLINEの向こうで音源をかけてくれてる人が
これかな?とか言いながら
いくつかの言語の出だしをかけてくれました。
でも、一向に
「違う!」
と言って、
最後には泣き始めてしまったんです。。。
彼にとって、
どの音源をかけてもらっても
全部耳馴染みのある音で・・・
それは全部三男にとって「外国語」の音源ではなく・・・
私が予想するに
きっと自分が知らない音源が出てくると思ったのかな??
結局、
気づけば、15~20分ほどの押し問答になっていて
分団登校に間に合ってないじゃーんみたいな事態!
朝から大騒ぎとなりました。
でも、
すごく大切な時間だったと思います。
だから、ちょうど足を痛めている二男と一緒に車で送って行くことになりました。
***
ものすごく大したことのない時間かもしれませんが、
私にはとても貴重な時間でした。
三男の頭の中を覗けた気がしました!
長男の時には気づけなかった「外国」というイメージ。
気づいたときには 既に「外国」ということばが
「おかしい」というような彼なりの考えまでついていました。
↓その話は↓こちらから!
二男には、
そもそも「外国」というものがなかった!
そして、
三男には
漠然と「外国語」というものが すでに存在し、
それを探そうとしていているようでした。
何という面白い世界で子どもたちは育って行ってるんだろうと思います。
こっちの概念を常にぶち破ってくれます。
涙ながらに
「外国語お願いします!これじゃない!」
を繰り返す三男に
たまりかねて
「外国語っていっぱいあるんよ。。。どれがいい?」
って言ってしまったんですが、
それでも、納得はせず
結局、本日7時台のリクエストはできませんでした。
こんなケースは初めてで、
本当に びっくりというか、
個人的には最高に面白かったです。
***
この後も楽しみです!
やっぱり
公式のような教え方はしたくないなぁと
じわじわ思うわけです。
「外国語」ということばに対してだけ言ってるわけではないです。
今後の色々なこと全般に関しての話です。
つまり
そもそも私の認識が
日本人の常識と一緒かというと微妙にズレていると思うのです。
人それぞれの「当たり前」や「普通」「常識」って地味に違うだろうし。。。
そもそも
物事の名前ってやっぱり全部が全部「=」で言えないような気がするわけです。
特に多言語の中でいると、
みんなの「名詞」に対するイメージも各々違う気がするんです。
だから、
彼なりにいろいろ揺らぎながら
自分で見つけていってほしいなぁと思うわけでした。
ちゃんちゃん。