前回の記事で、生後3か月の長女の発する声(おしゃべり)の真似を全力でやってみたら、まるで喉を閉鎖しているような音が出ていることに気がついたという話をしました。
そこで、少し調べたり当時聞いた講座のメモを見返したりしてみました。
すると、新生児の口腔は相対的に短く、幅が広いそうです。そして、この空間のほとんどを舌が占めるため、舌の可動性が低いようです。あんなに複雑な動きをしているのに!
また、新生児では喉頭の位置が高いだけでなく、軟口蓋と喉頭蓋が接しているため、声帯の振動に共鳴を与えて言語音を出すことが難しいようです。
ちなみに、軟口蓋は口の中の上の部分のちょっと奥の方で、喉頭蓋は嚥下の際に気道に飲食物が混入しないよう喉頭に蓋をする機能を持っています。
だから、赤ちゃんの口の中は 構造上 言語音を出せるようにはできてはいないけれど、そのおかげで鼻で呼吸をしながら誤嚥することなく同時にお乳を飲めるんだそうです!
よく考えたら、すごい!
そういえば、ネアンデルタール人は新生児と同じように声を出すには不都合な喉の構造をしているがゆえに誤嚥はしなくて、脳の大きさも今の人類より大きく身体能力も高かったと。ただし、彼らは出せる母音の数が少なかったがゆえに、言葉による複雑なコミュニケーションができず、結果文明が発展することはなく滅んでいった?と。(今の人類との混血があったのではという話も出てたように思うので「?」をつけておきました。)
そして、乳児の音声は、喉頭部の下降による咽頭部の拡大、および軟口蓋と喉頭部の分離によって発達するそうで、これらの変化は生後4~6ヵ月頃に見られるようです。
やっぱり!
岩田先生はその講座(ヒッポファミリークラブ40周年記念オープントラカレ講座ONLINE)で、
生後3か月ごろから声帯が下がり始めるとおっしゃっていました。
今 長女はもう4ヵ月なんですが、真似をしてみるとわかります。
生後3カ月の頃のおしゃべりのときに出ていた曇っていたような音が、今では大分とクリアな音になっています。
喉を閉鎖しないときに出るようなクリアな音がよく出ているんです。
きっと彼女の口の中で、喉頭の位置が下がり始めてるんじゃないでしょうか。
ネアンデルタール人は一生 口の中の構造は変わらなかったけれど、
今の人類は成長と共に口の中の構造を変化させることができ、ゆえに発することのできる母音も増え、複雑なコミュニケーションができるようになったなんて、本当にすごいなって思います。
岩田先生曰く、「人類は命がけで言葉を手に入れた」んだそうです。
つまり、喉頭の位置が下がることで話せるようになるんですが、
それゆえに誤嚥の可能性が出てきたんだそうです。
おなかの中で進化の歴史をだどって生まれてきた赤ちゃん、
産後も進化の歴史を見せてくれていたんだなんて、今まで気づきもしませんでした!
余談ですが、
今回初めて、喉頭と咽頭の違いについても 改めて気付きました。
喉頭は喉仏のあたりで空気を通す気道の方。声帯もこちら側。
咽頭は鼻の奥から喉の奥のあたりで、食道に繋がる部分。
当たり前のように
空気を吸って おしゃべりして 生きてきましたが、
そんなことすら意識せずに生きてきたんだなと、改めて思った次第です。
コメント
この話、面白いです!知らないことばかり。三木成夫先生の本や、『チコちゃん』などによると、カラダは内臓系と体壁系の管が二重になったような構造で、内臓系の出口『肛門』をめくり上げることで、体内に取り込んだ地球の波を仲間に示し(発情)子孫を残すタイミングをはかっていた。しかし、より遠くの、より広い世界に目を向けるために立ち上がる。そのことでその内臓系の出口(肛門)を地に向けることになった。代わりに人間は内臓系の入り口『唇』をめくり上げる。唇は体調(立ち上がることで地球の、宇宙の波を体内に取り込めた人間は、体調が整えば、いつでも子孫を残せるようになった)を表し、体内に入るもの(毒など)を敏感に感知し、口元の動きをより繊細にした。
…このことと、喉の発展、繋がりますな。もう少し深めて知りたいことやな、と。
おもしろい!確かに、四つん這いの時はそうだもんね。そして、唇が外に出た臓器っていうのは聞いたことがあるけど、めくりあげて、敏感になって、動きを繊細にしたって面白いね。
宇宙の波を取り込むって!!
連続になるけど…。
鉄郎(中3長男)によると、
『あの氷河期、有ったやん?あのとき、ネアンデルタール人、脳みそデカ過ぎて栄養不足で滅びたっていう説』ってのを教えてくれましたー😆
脳みそだけじゃなくて、多分体もでかくて、氷河期を乗り越えられなかった説ね。人類はそれより痩せてたというか、燃費が良かったというかっていうのは聞いたことがあるけど、うちは岩田先生のコミュニケーションがとれたっていうのが大きい気がするわ!やっぱり!あんなに長い間生きてたのにm文明の発達せず滅びるなんて。。。ねぇ。
燃費悪い、栄養不足なら、みんなで話し合って、どうにか生きるすべを探せられたかもだもん。。。って思わない?
せやな、全滅することないわな。
コトバで伝えられることは果てしない…。
お絵描きのも読んだけど、ネアンデルタール人は絵も描かなかった。…ってことは、『コトバ(伝えたい思い)』→『絵(文字)』の順か。
点とか丸しか描いてないようで、コトバ(思い)は出来上がってる。カタチになってきた絵には物語を感じてたけど、そんなとこから始まってるんや。
ネアンデルタ―ル人、絵かいてたような。。。ちょっと記憶があやふやだけど!絵に関してはやっぱり、お絵かきべべフィーで思ったよ。「・」からすべてが始まってるって!