多言語環境で子育てをした結果見えたもの~多言語Caféより~

多言語
学習能力≠言語能力 Hippoは言語能力のほう!

日曜の夜に多言語cafeなる会がありまして、

とってもとっても素敵な話を聞けました。

私が心に留まった点を5つ

書き残しておきます。

①先入観を持つ前に世界をみることの意味(青少年交流)

②素直にまず「音」を出すことで始まる関係性(人に向かう姿勢)

③「多」の可能性

④国際人≠英語を話せる人

⑤環境=家族=人の中でしか人は育たない&成長が止まることはない

話の内容前後してますが、お気になさらずで!

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①先入観を持つ前に世界をみることの意味(青少年交流)

ヒッポには青少年交流というプログラムがあります。

10歳くらいで一人で海外にホームステイに行きます。

講師の娘さんがその交流から帰ってきたときに聞いたそうです。

何の気なしに。。。

「思ってた国とどんなふうに違った?」

娘さんは きょとんとして

「お母さん、思ってたことなんて何もないよ。」

って言ったそうです。

そのときにはっとしたそうです。

10歳くらいで海外に行くなんて まだ早い!って思われると思います。

でも大切なのはそこなのです。

大人の事情や歴史やなんやかんや。。。

そういう先入観なしの時が大切なんだと。

まさしくそう思います。

彼女は続けました。

「まっさらの瞳で見て来て 自分の耳で聴いて 自分の心ですべて感じてくる・・・

何かのフィルターを通すわけじゃない。

自分でみてくるってのが10才にしかできない。

これは一生残るんです。

だから、今世界で悲しいことや醜いことが起きても、

そのNewsで その国を批判することはないんです。」

娘さんは10歳の時にロシアに行っていたそうなんです。

彼女は「これこそが財産、一生残る宝物」だと言いました。

本当にそう思います。

こういう感覚は、育てようと思って育つものじゃないし、

身につけさせようと思って身につけさせることができるわけじゃないです。

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②素直にまず「音」を出すことで始まる関係性(人に向かう姿勢)

見ず知らずの人に「Ciao!」って言った娘に、

「明らかCiao!ではないでしょ~」

って思ったんだけど、その一言が彼に届いていた話。

最終的に、彼のことばで二人が互いに挨拶を交わしていたそうです。

赤ちゃんは「泣き声」で人に訴える。

その「音」を受け止めて、やり取りをする。

それと同じことが起こった!

生まれたときからいろんな音に触れて育った彼女の娘さん。

たくさんの「音」に触れていることで、ことばの敷居がない!って感じたそうです。

彼女は こう続けました。

『子どもたちは

人に「音」を投げて受け止めてもらって(心)・・・

つまり、気持ちがついて、意味となって返してくれてる。

そういうのを「自然」にする。

「自然にする」ってことは「音からやる」ってこと。

「音」からやるっていうのは 本当に大切。

「音」を出せば、ここには受け止めてくれる「人」がいる。

たから、楽しくどんなことばも言えるようになっていくんだよね!』

彼女のことばを借りるとすれば

「自然のもっている力」

「子どもたちが持っている力」

つまり、

「誰とでもコミュニケーションしていく力」

「どんなことばも 自分の中に取りいれていく力」

それを常に見せてもらってきた人のことばだなと思いました。

彼女の娘さんが過去に言ったそうです。

「何語を話すこと じゃないよ、 何を話すかが大事なんだよ」

本当に 子どもは 大人にはない純粋さで 今を生きているなと思います。

想像を巡らせながら聴く相手がいる世界において

ことばの正確さは特に必要じゃないことを改めて感じさせられました。

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③「多」の可能性

「1」つのことばで育った人は、間違いを恐れる。

「多」くのことばの中で育った人は、まず「音」を出しちゃう。そして、興味を持ってどんどん人に向かってきてくれる。

娘さんが留学中に経験したことで、感じたことだそうです。

娘さんが 留学中に自己紹介をしたら、

名前が聞きなれないものだったから、

一言語で育ってきた人たちは、「間違えたら悪いから名前は呼べない」という反応になったそうです。

でも、たくさんのことばの中で育ってきた人たちは、

「Coolな名前だね!」と言って、

どんどん興味を持ってくれて話しかけてくれたそうなんです。

これもすごく分かります。

分からないことや、初めてのことに対する恐怖心というものが育つ余地がないんです。

だって、いろんなことばが聞こえてくる環境にいるということは

常に分からない中に存在しているということだから。

分からなないなりに 真似して「音」を口から出しているから。

つまり、分からないからって 止まってないんです。

彼女の娘さんは 自分が育ってきた環境をこの時にくっきりと自覚したそうです。

自分は多言語を話す人で

どんなことばも恐れないし

どんなことばを話す人とも その人のことばでまずは話しかけていける。

そして、「一つのことばじゃない」ことがどれほど人間の可能性を広げるかを 

彼女は感じたそうです。

***

④国際人≠英語を話せる人

娘さんが帰国後に話してくれたそうです。

「グローバルな人ってのは、単に英語を話せる人というわけじゃない。

いろんな人たちと出会って感じたことは、

どんなことばを話す人にでも 耳や気持ちを傾けられる人。」

そういう人たちが本当の意味での グローバルな人なんだと思うし

これからの社会で必要な資質だと 彼女は語ってくれました。

もちろん異論なしです!

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⑤環境=家族=人の中でしか人は育たない&成長が止まることはない

環境を作るのに大事なことは「家族」。

家族が環境。

ファミリーに行けば、「家族」がいる。

私は、環境って親である私が子どもに与えてあげるものだと思っていましたが、

いつの間にか子ども自身が私の環境になり、

私自身が子どもの環境になっていることに気づきました。

今では自分でファミリーをひらいたことで

さらにその環境は日々深く大きく広がっていってるのを実感しています。

さらに 彼女は 子ども達に

「環境がある」ということは ことばを忘れるとか ことばの成長が止まるということとは無縁なんだということを教えられたそうです。

高校の時以来のスペイン語が 社会に出た後で通訳として仕事として できたそうなんです。

彼女は「わからないことばってないの?」

って娘さんに聞いたら

「あるよー。初めて聞く言葉あるにきまってるじゃん!

でも、聞いたら、違う言い方してくれるから!」

って娘さんは答えたそうです。

彼女はそのことに対して

「娘にとって たったそれだけのことだったんです。

高校一年の時に17歳のメキシコ人のようになって帰ってきたけど、

17才のスペイン語で止まってない!」

そう語ってくれました。

「環境がある」から、今社会人として通用するスペイン語に成長していると。

そして最後に彼女は言いました。

『「ことば」って 

自分の一番「核」になる 考え(思考)・想い そういうものが成長していれば

ことば、表現力は 自ずと成長していくもの。』

***

話してくれた内容全て 共感しかなく、

追記したいこともなく!

本当に ただひたすら、うなずきまくっていた時間でした。

少し前まで、こんな素敵な話を聞くと、

「いいな~うちの子もこんな風にそだってくれたらいいのになぁ~」

っていう憧れしかありませんでした。

まさしく羨望のまなざしのみ!

でも、今は違います。

ここで育った子たちのキラキラの成長をいろんな人が語ってくれているし、

本人自身も語ってくれているのをたくさん聞いているから、

うちの子も こんなふうに素敵な人になる!という期待?確信?しかないんです。

Hippoの創始者のさかっちゃんは言ってたそうです。

「一人のこどもに起こることは、みんなに起こる!特別な子はいません。」

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そして、何よりいいなぁ~って思ったのは、

彼女をこの世界に飛び込ませてくれた一言!

特に海外やことばに興味もなかった 入会しても続くかどうかもわからない彼女に

旦那さんは言ったそうです!

「やってみて、やめたければやめればいいよ!

体験は残るから!

体験にお金や時間を使うことはすごく意味があることだから!」

本当に、そう思います。

私は常々、やらないで後悔するより、

やって後悔する方がましだなと思って行動してます。

だって、

一歩踏み込まないと その世界は見えないから!

( *´艸`)

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