何度も言いますが、文字に全く興味のなかった二男にとって、
入学当初の最初の大きな関門は「時間割」でした。
もちろん、音の出る「あいうえお表」との照らし合わせから。
今でこそ数分で時間割をすることができますが、
まるでカルタ?のように同じ形の字を探すところからなので、入学当初は30~40分かかっていました。一カ月たった頃にやっと10分で済むようになったくらいです。
今なら 大変申し訳ないことをした と思いますが、
長男が入学した頃は三男が生まれたばっかりだったのもあって、
且つ彼はとっくに文字が読めていたので時間割を一緒にした記憶すらありません。
多分、プリントを渡しながら
「時間割して。これと同じ名前の本(教科書)をカバンにいれる」という説明はしたような気がします。
ですが、確かそれだけです。
自然とそのプリントが「時間割」で、勉強する本のことを「教科書」と言って、数字がいっぱい出てくるのが「さんすう」、、、という具合に、自分で理解していったんだと思います。
ですが、
次男は初めのうち 毎日のように「時間割」の説明からしていました。
「持っていくものかばんにいれるよ~」という感じです。
そもそも時間割にある教科の音を知らないので、時間割を読むのは全体的に難しかったようです。
★ちなみに毎日あるのに、全然覚えられなかったのは「算数のさ」
「ち」と「さ」がフォントによっては鏡文字になるので、大混乱していました。
途中から「ら」まで追加されて、その三つが全部同じに見えて混乱していました。
★一番面白かったのは、「音楽」
「あ」と「お」の区別がまだついていなかったので、表を見ながら
「あいうえお。。。お!」
と一人で読めた後に、次の文字「ん」
実は長男の名前に「ん」が入っていたため、次男も見覚えがあったようでこれも読めました!
「。。。お。。ん。。」
と言った直後、
(*‘∀‘)俺これ知ってる!みたいな顔しながら
「おんどく(音読)!」
(;^ω^)残念!
すかさず横にいた長男が
「え~一時間も音読したら大変!」
間髪入れずに、またもや二男が
「あ!分かった! おんせん!」
っと、自分が知っている「おん」から始まる音を言ってきました。笑
面白いけど、学校で温泉行かないでしょう。。。と私は思っていましたが、
彼は至って真面目に想像して音を当てにきてるんだろうと思います。
この当たりをつける読み方、子どもたちは本当に上手です!
いつも何のセンサーが働いているんだろうと感心させられます。
長男の例でいうと、
彼が9歳の時に「書斎」という字を読めたことがありました。
我が家には「書斎」なんてものはありませんので、聞いたこともない単語が読めるのが不思議で、どうやって考えたか聞いてみました。すると、
「書写」の「しょ」と「葛飾北斎」の「さい」かなと思って。
という返事が返ってきました。
他にも、「左折・右折」という字を「させつ・ゆうせつ」と読んだことがありました。
これは間違ってはいますが、つまり彼は「左右(さゆう)」という字の読み方を知っていて、そこから憶測で答えてみたわけです。
こんな感じで、知らない言葉でも、いつも本当にイイ線ついてきます!
話は戻りますが、「音楽」の読み方について。
「お・ん」まではとりあえず読めました。
さて次は「が」です。
そこで、「が」を指差しながら
「点々無しでは?」
と聞いてみました。
我が家の苗字に「か」が入っているので、見たことあるはずなんです!
そしたら、やはり「か」は読めました。
その次の「く」も
簡単だからか?とにかく「く」は前から好きなようで、元気よく「く!」と言えて、
「おんかく!」
怪訝そうな顔した瞬間、さぁ~とそれが晴れて
「。。。おんがく!」
と最後には当てることができました。
これを何日繰り返したことか。
毎回「音読」や「温泉」を言うので知って言ってる?(-_-メ)
と疑いましたが、違います。毎回まっさら!
毎回ドヤ顔で「分かった!」みたいなキラキラの顔をするんです。( ;∀;)
★「道徳」もなかなか。。。
なぜなら、「どうとく」の中の「う」が三男の名前の文字と同じなんです。
でも、名前のどれと一緒なのかが毎回分からない!
「ど・ろ?」
「ど・う?」
と、毎度毎度弟の名前を適当にほりこんで組み合わせていました。
★「学活」は毎回色々ありました。
とりあえず、点々や小さい字を無視してみたら?と言ってみると「かつかつ」と言えるんです。一カ月もたった頃には「カツカツ。…学活!」と音を知っているからすぐに言えるようになりましたが、はじめのうちは「がっかつ」を知らないので「かつかつ」を「がっかつ」と読ませるのに一苦労でした。
まず、「かつかつ」に点々があることを認識させて、「がつかつ」になり、
小さい「っ」を読ますのに、小さい「っ」が入っている長男の名前を利用しました。
小さい「っ」は、声に出す代わりに手を合わせて拍をとるようにすすめたりもしました。
★他にも、「書写」など、
読めるようになるまでの奮闘が面白い教科がありました。
「しよしや」と読んだ後に、
小さい字は前の文字と続けて読んで!
と言ったら「しよ!」っとやたら大きな声で叫ばれましたが、
大きくでなく、速く続けて!というと
「しよ!しょ!」となり、
これも日々繰り返すことで、「しゃしゅしょ」と文字を見て言えるようになりました。
いずれにせよ、口の形をすごく気にしながら、まず一文字ずつ読んで、その後単語にして続けて読み、音としてその単語を認識するという過程を通っているようでした。
本当に、
毎日のように「は!(*ノωノ)わかった~」となっていて。
毎回振出しに戻って感激してくれていました。
そんなこんなで当初30分以上かかった時間割が、今では数分でできるようになりました。
当たりをつけてくる技は着実に上達しています!