三男の言葉の成長②~マレーシアでのエピソード~

多言語

いったいなぜ彼の言語はMIXになったのか。。。それを探る前に、

タミル(インド)系のココナッツ屋さんとのエピソードを一つ。

ご飯も夫婦二人がかり

いつも我が子のように息子たちと遊んでくれていたココナッツ屋さん夫婦。

奥さんの方の口癖は「エンゲ?アッパーエンゲ?(父さんどこ?)」

いつでもどこでも自分たちのことを「父ちゃん母ちゃん」と呼ばせたくて、「アッパー」を連発していました。

そんなある日、三男が1才になったかならないかの頃だったのかな?ちょっと忘れてしまいましたが、

ココナッツいただきまーす!

三男がココナッツ屋さんの夫婦と私との間で

「あっ・・」と言ったんです。

私は「あった~」と聞こえたものだから、「うん。あったねぇ~」って直ぐに返したんだけど、

同時にココナッツ屋さん夫婦が大興奮して

「アッパー!アッパーって言った!」とタミル語で大騒ぎしていたんです。

*ちなみに、私はタミル語はほんの少ししか知りませんが、確実にそう言っていたのは分かりました。間違いないです!

そう!三男が発したたった一つの音一方は日本語に、もう一方はタミルに聞こえたんです。

受け取る側で全く違う状況が生まれたんです。

私は、きっとこのままこの生活を送っていたら、三男がタミル語を話せるようになるのは間違いないなと思いました。

本当に面白い場面に遭遇したなと思いました。

大げさかもしれませんが、日本語とタミル語を獲得していく過程の分岐点を見た気がしました。

受け手側でこの子の成長が全く違うものになるんだなと。

聞き手は想像力を発揮しまくって赤ちゃんと会話し、結果、自分の聞こえるように自分に寄せて解釈する。そして、赤ちゃんはその聞き手の対応を見て自分が出した音が今の雰囲気にあってるかどうかを感じ、徐々に言葉を増やし選択するようになり、最終的にその意味を見つけていくのかな。。。なんだかまだ靄がかかってるような感じだけど、言葉が話せるようになる不思議について。。。色々あれこれ考えている今日この頃です。

アッパーと一緒に

三男の言語がMIXになったわけを考える。。。続きます!

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