デフサッカー 日本代表の話を聞いて +長男

その他

先日 長男の中学校で人権講座があり

デフサッカー日本代表の話を聞きました。

彼は日本代表にもかかわらず、

準優勝だったにもかかわらず

その認知度の低さから、

憧れの世界大会の決勝でピッチに立った時

観客席に観客がいなくて とても悲しかったそうです。

世界大会で優勝することも悲願だとは思いますが

彼の夢は「満員の会場でピッチに立つこと」だそうです。

「知ってもらいたい!」

そのために、講演をしてまわっているそうです。

***

デフリンピックの話も聞きました。

正直、ほぼ知らない世界だったので、

とても興味深かったです。

話の中身は、

もちろん多言語に通じる話もたくさんありました。

***

まず、

デフリンピックの方が

パラリンピックより歴史が古いそうです!

1924年にフランスで開かれて以来100年、

日本での開催は未だなく、

デフリンピックのご紹介

↑によると、

いつか日本開催を、、、と目指してきたようです!

出典:Creative Well-being Tokyo トークセッション6「デフリンピックに向けて」

トークセッション6「デフリンピックに向けて」

トークセッション6「デフリンピックに向けて」 | クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー
日時:2023年7月31日(月)10時00分〜11時30分場所:東京都美術館 講堂登壇者: 大杉 豊(筑波技術大学教授、国際ろう者スポーツ委員会副会長)、清水 言一(喜多能楽堂館長)モデレーター:江副 悟史(日本ろう者劇団代表、俳優、手話表現者)手話通訳:加…

↑出典です。

イラストを見て

オリンピック関連だろうとは思いましたが、

「デフリンピック」のマークとは知りませんでした。

サイトによると、

『手話言語が目で見る言語であるように、ろう者は目で見る生活の中でろう者特有の文化を発展させてきました。ロゴでは手の形が重なっているように見えますが、中心の円は目を意味しています。目が重なり、カメラのピントを絞る動作とも似てますね。また、色は青・黄・緑・赤で世界の4地域を象徴し、全ての人々が平等に扱われ、公平な利益を享受することを意味しています。このロゴはいわば、デフスポーツのコミュニティを象徴しているものと言えると思います。』

だそうです。

デフサッカー代表の彼は、

「いいね!」マークみたいでしょ!

っていう可愛い言い方もしてくれてました。

確かに!

***

そして、

ついに、デフリンピックが日本で開催されるそうです。

そこで、

デフサッカー代表の方が問題を出しました。

デフサッカーのマークに使われている

生きものは何か?

サッカー日本代表のマークに「ヤタガラス」が使われているのは知っていましたが、

デフサッカーと言われると。。。

見当もつきませんでした。。。

そしで、答え合わせの時に教えてもらったことが

こちら↓↓↓

「聾」という漢字を見てください。

「龍」が入っています。

伝説上、日本の龍は耳が聞こえなかった為、

「聾」と書かれる事になったそうです。

さらに、

使われなくなった耳が海に落ち、

タツノオトシゴになったと言われていて、

その伝説から、

デフサッカーのマークに採用されたそうです。

↑のイラスト右端に載ってるので
今一度ご確認ください。

それにしても、

デフサッカーのマークに「タツノオトシゴ」が使われているなんて

全く知りませんでしたし、

ヒントである「龍」という字が入っていることにも

言われるまで全く気づきませんでした。

***

こんな感じでクイズまじりの講演を

とても楽しく聞かせていただきました。

講演の内容に

・目を見て話してほしい
とか
・自分がどこまで聞こえているかちゃんと伝える必要があることが分かった
とか

そんな話もありました。

これは、何も ろう者にだけ関係する話ではないなぁと思いながら聞いていました。

確かに、

読唇のために目を見て話してほしいということなんでしょうけれど、

これは「人」と「人」が話すときに

とても大切なことだと思います。

読唇どうこうだけの話ではないなと思いました。

つまり、

多言語にもつながるなぁと思ったんです。

相手に寄り添ってコミュニケーションするという点で大事なことだなと。

そして、

相手に(自分の聞こえ具合)状況を伝えるということも

相手に自分のことを伝えるという意味では同じです。

ことばにせずとも「わかってよ!」

というのは、やはり無理なことが多いです。

そんな感じで

この講演は 

ろう者の現実なども伝えたり

デフリンピックのことを伝えたりと

色々あるのは分かるのですが、

結局、みんなにとって とても大切な話だよなぁと思いながら

講演を聴いていました。

***

帰宅して 長男がどんなことを感じていたのか聞いてみると、

『聴覚障害の方だけでなく

どんな人でも助けるのが大事で、

手話が使えようが使えまいが、

自分にできることなら

何かしたいと思った。』

と言っていました。

長男もまた

何の線引きもなく

聞こえる聞こえない関係なく

話せる話せない関係なく

大切なこととして話を受け取り、

自分にできることはしようと感じてたんだなと思ったら、

親子で同じようなこと感じてたんだなぁって思いました。

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