長男 「エルトゥールル号の奇跡」

多言語
長男のノートより

GW中にZoomで

エルトゥールル号の沈没の際に

多くのトルコ人を救った大島の民の子孫が語り部としてお話をしてくれる

という企画がありました。

エルトゥールル号とは、1890年に親善航海のため寄港したトルコの軍艦です。帰航の途中、和歌山県串本町の紀伊大島沖で、猛烈な台風のために岩礁に激突、蒸気機関が爆発し二つに割れて沈没しました。 この海難事故で、艦長以下587人が殉職したそうです。その時に大島の人たちが不眠不休で生存者の捜索をしました。詳細は、少しネットで検索すればいくらでもあるのでさして書きませんが、

結論を言えば、その時のことを日本人の多くは忘れていましたが、トルコの人たちはその史実を教科書にのせることで誰ひとりとして忘れてはおらず、結果1985年イラン・イラク戦争の際にトルコが日本人のために飛行機を二機とばしてくれたことにつながりました。つまり、イラン在住の日本人を全員助けてくれたという時空を越えた恩返しになったという話です。悲劇から始まったトルコとの絆の物語。

その話を、大島の子孫の方にお話ししていただくというBagusな企画があったわけです。

これに参加することで、

長男に2つのことがおこりました。

一つ目はZoomに参加中のこと。

途中でトルコ語で絵本を読んでくれました。

その時に、ボソッと呟いたのを私は聞き逃しませんでした。

「オンダンってわかった。。。」

毎日家の中で色々な言語の音が流れているのですが、

その中にトルコ語ももちろんあって、

よく聞こえるんです。

オンダン!

その聞きなじんだ音が、絵本を読んでくれていた時に聞こえて、

ついでに意味が分かったそうです!

Bagus!

知らない言葉も自分で何となく音の意味が分かっていく。

まさに赤ちゃんと一緒!

そうやって自然に分かっていく。

この多言語の環境が地味にすごいなぁといつも思います。

二つ目は、Zoomが終わった後に宿題でこのZoomのことをまとめていました。

普段は教科書の中の話を、つまり漢字や計算などをまとめている自主学習ノート。

ここに、今回Zoomできいたことを長男なりにまとめ、感想も書いていました。

突っ込みどころは色々ありますが、、、

とりあえず、メモを取りながら話を聞くことができているのに成長を感じます。

ただ、このまとめたものを見ると、

トルコとの絆。。。恩返しの部分。。。飛行機を出してくれて日本人を救ってくれた話がないじゃない!と思いました。

どうやら、Zoom中に席を離れていた時間があり、その時にその話が出ていたようでした。

肝心のところが聞けていない!(;^ω^)

でも、やっぱりこの話は大事だろう!と思ったので、

後でその話を長男にしておきました。

案の定、感激していました。

こうやって語り部さんの話を聞ける。

人の話を聞くと新しいことを知ることにもなるけれど、

その人の経験をそのままもらえるなぁとよく思います。

疑似体験をするというか。。。。

そうやって経験値もグンと上がる。。。

これがHippoのすごいところの一つでもあるなとおもいました。

色々な人の色々なお話。

聞けば聞く程、自分の糧になる。。。

話すのも大事。

聞くのも大事。

そこで出会って、また人とつながって。。。

やっぱり人だなぁと思います。

ここでこうしてみんなに育ててもらえてることに感謝!

追記

このトルコとの絆の話は、2003年に本になっていて、当時の小学生の課題図書になっています。

お近くの図書館にもあると思いますので、是非読んでみてください!

『救出: 日本・トルコ友情のドラマ』木暮正夫 アリス館

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