長男 トラカレで見えたこと②~中村桂子先生

輪読・講座
長男 準備会での心象スケッチ(真ん中に宮沢賢治)

Hippo Family Club 春のオープントラカレの先陣を切ってくださったのが

中村桂子先生です。

生命誌/JT生命誌研究館名誉館長をされており、

TVなどでもよくお見かけするかと思います。

今年は

「私たち生きものの中の私」

というタイトルで

『生る 〔宮沢賢治で生命誌を読む〕』(藤原書店 中村桂子コレクション・いのち愛づる生命誌(全8巻)第7巻)の内容を中心にお話ししてくださいました。

先生との準備会では

宮沢賢治もでてきました。

宮沢賢治を知らない日本人はそういないと思います。

今回先生のおかげで宮沢賢治について改めて知ることができました。

小さいころに読んで以来だったため

今まで彼の作品の本来の意味を知らずに生きてきたことに気付かされました。

物語を純粋に物語としてしか受け取っていなかったので、

こんなに深かったのか!と衝撃でした。

先生との本番の講座にむけての準備会では

感想の代わりに心象スケッチを描くことになったのですが

長男がかいた心象スケッチがとっても素敵でした。

長男作 中村先生との準備会Zoomの心象スケッチ

小さいころから絵を描くことに

さして魅力を感じでいなかったように見えた長男ですが

今回の準備会では色々と感じるものがあったんだと思います。

ハートの真ん中にいるのが宮沢賢治だそうです。

よく見ると星や風、雨といった自然のものがびっしり詰まっています。

長男も宮沢賢治同様、石が大好きです。

よく見ると川と一緒に石もたくさんかいてありました。

本番の講座では

生かされているということについて改めて考えさせられました。

その日の長男の感想は以下の通りです。

『ミミズがただの生きものかなと思っていたら、なんと地球の四大元素のひとつ「土」を作っていたということがびっくりしました。(ダーウィンによるミミズの研究によると年間0,6cmも土を作っている。)他にも人は80億人くらいいるけれど、唯一無二で、全く同じ人はいないということにも確かにすごいなって思いました。』

私も長男と同じように「唯一無二」のところがとても印象に残っています。

地球上に80億もの人がいて

一人として同じ人はいないという出だしの話です。

確かに!と驚きました。

80億もの ほぼ同じような だけどそれぞれに違うモノ なんて作れません。。。

それをつくりだしている DNA!

すごい!

当たり前なんだけれど、

当たり前を常に当たり前じゃなく捉えるHippoに身を置いてるにも関わらず、

そんなことにも気づかずに日々くらしていたんだなと再認識しました。

唯一無二の話がでた時に、

横で長男が「そうか!一つある、ふたつはない。。。」と言っていて、

これまた、驚きました。

私は漢字も熟語も知っているからこそ、

「唯一、ただ一つ、only one」という認識でしたが、

そこには「二つとない」という意味もちゃんと入っていたことに

長男によって気付かされました。

知ってはいるけれど

しっかり理解していないことが如何に多いのか!と思います。

知ること と 理解すること

これはよく似ているようで かなり違うぞと思います。

講座を受けられた方にしかわからないかもしれませんが、

トキの話が途中で出てきました。

トキの学名が ニッポニア ニッポン ということを知りました。

かつて最後の一匹になり、

中国からトキを連れてきて繁殖させたということでしたが、

それはすでに ニッポニア ニッポン ではないのだと、

これまた改めて気付かされました。

一つ一つの命を大切にみつめようとする先生のこころがZoomの画面から溢れていました。

話は今現実に起こっている戦争へとつながっていて

それに対する先生の憤りを痛いほど感じました。

森にききながら農業を!

という話も出ていたと思うのですが

そこで思い出したことは、自分の生い立ちです。

ド田舎に生まれ育ったおかげで空気の変化に敏感で、

雨が降る前や 明日は雨だなとか

そういうことを すごく感じとれます。

空や土や風を感じながら生きてきました。

10年前の地震と大災害の折も、

動物たちが人間の領域に出てこないぞ最近。。。

という話が村の人たちとの会話に上がっていました。

本当に人間ほど鈍感な生き物もないなと思います。

動物たちは知っていたんだと思います。

そんな話を 子どもたちとしながら講座を受けていました。

感想を書いていました。

こんな講座を受けていなければ

親子でこんな会話をすることもなかったであろう会話がたくさん。。。

ばったばたの日常で日々に追われてはいますが、

親子でこんな時間をもてたことが

とてもありがたかったです。

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