盆踊り de 自分のアイデンティティについて考える

その他

過去に、アイデンティティの喪失について何度か書いてきました。

例えば、
日本人として生まれたのに、海外で育ったことで日本語がイマイチな場合、
外国でも外国人扱い、日本に帰国しても日本語がイマイチなので外国人扱い。
私は一体何人?だあれ?
とか、
外国籍の子が日本で育ったことで、
見かけは日本人じゃないのに、日本語しか話せないことで、
自分が何者なのか考えこんでしまったり。。。

そんな話を書いた過去の記事
詳細は↓↓↓こちら

で、なぜいきなりこんな話を思ったかと言いますと、

今年久しぶりに大好きな盆踊りに参加できました。

なかなかタイミングが合わなくて、全然参加できずにいたんですが、

日々の濃ゆすぎるスケジュールの最中、

強行して 生まれ育った山奥へ子どもたち連れて行ってきました。

2時間くらいぶっ通しで大好きな盆踊りを踊れて満足でしたが、

ふと。。。感じたことがあって。

それは昔から感じていたことなんですが、

今年はその違和感の理由がはっきりわかってしまったのです。

そう。私自身のアイデンティティの所在について・・・

***

昔からあの生まれ育った山奥が大好きなんですが、

住宅暮らしだったため、

そこに自分の実家はないのです。

家がないことは、いつもすごく寂しくて。

ある人には感じられないと思います。

あるべき場所に、帰りたい場所に帰れない寂しさ。

若いときにバックパック一つで放浪してた時も、

帰る場所があったから自由を満喫できるというか。。。

でも、今はその大好きな場所には 帰る場所はないのです。

さらに、

盆踊りで何を感じたかといいますと・・・

この村はとっても大きいので、

地域ごとに方言も違うし盆踊りも違うんです。

同じ歌でもイントネーションも違えば

うたう抑揚も違うし、

踊り方、扇を持つもたないも曲によって違います。

私の生まれ育ったところは、山奥の中でも西部。

でも、盆踊りは北部のしか知りません。

私の母が北部の出身で、お盆はいつもそこに帰っていたからです。

家族のように育ったのは西部の人たち。

なのに、盆踊りに同じ浴衣で踊ることはなく、

踊り自体も本当に知らないのです。

2時間ぶっ通しで各地の盆踊りに参加させてもらいましたが、

踊るときはいつも 即席のコピーです。

何となくしか覚えてないけど、好きだからできる程度。

大人になって山奥に帰った時には

勤務先は中部で、、、

だから、それぞれの地域に顔見知りがいて、

仲良しさんがいて、とっても楽しいのですが、

自分がどこに所属したらいいんだろうって感じなんです。

地域ごとに集まっている中へ座りに入るのもなんかきっと違うんだろうなって。

もちろん、

入らしてーっていけば誰でも入れてくれるんですが、

でも、

その隣の場所にも縁があって、その隣にも縁があって。。。

アイデンティティの喪失とまでは言いませんが、

私はどこに入っていったらいいんだろうって。。。

盆踊りに参加できてとってもとっても嬉しいんだけど、

ひたすら、何とも言えない寂しさを感じてしまいました。

そして、

最後の曲目は「伊勢音頭」。

これも地域ごとに違うんです。

私は北部のが体に浸み込んでるんだと思うのですが、

もう何年も踊りに行けてない状況の中、

目の前で違う地域の仲良しの方々が踊っていたら、

どうしても真似したくなるんです。

というか、うろ覚えの分つられてしまって北部のがどうしても踊れない。

でも、

有名な曲目、

どうしても体が自分のしってる動きじゃないことは分かっているみたいで、

逆に満足の行く真似ができないんです。

北部の人がいたらよかったんですが、

今年は残念ながら、集団では参加していませんでした。
もしかしたら個人での参加はあったのかもですが、
お揃いの浴衣でドーンとはいませんでした。

だから、すごく踊りたいのに踊れない。。。という感じ。

微妙な状態でした。

この自分の状態に気づいてからは本当に微妙な気持ちでした。

みんなに会えたことも、盆踊りに参加できたのも嬉しかったのに。

***

だらだら書いてしまいましたが、

これが、言語自体でおきるなんて、

本当につらいだろうなと思いました。

こっちでも あっちでも「ない」って。

どっちでも「ある」って思えないもどかしさ。

「ある」って思えれば、本当に楽なんだろうけれど、

状況的に思えない場合もあるなぁと思ったんです。

それは本当につらいなぁって。

***

今、日本各地でどんどん増えている外国籍の人たち。

日本に住むようになって始めのうちはあまりわからないと思うのですが、

ここで子育てをし始めると、

子どもは日本語がメインに育つと思うのです。

でも、親は違うことば。

話してることは理解できても、

自分の想いを親が理解できるように話せるようになるかは

そして、

国に帰った時に、本人がどう感じるかとかも

全ては 環境次第といったところだと思います。

こういう系の問題に悩む家庭が少しでも少なくなればいいなぁと心底思いました。

***

余談

でも、嬉しいこともあって

二男と長女が扇を持って輪に入って

盆踊りを踊ったんです!

すごく嬉しかったです!

やらされてるんじゃなく、

仲間に入りに行ったこと。

「おれ、踊れる!みて!録画して!」

って二男が言いに来たのも面白かったです!

また、一緒に踊りに行こうね♪

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