Hippo/多言語の環境で育った方の話を聞きました +追記分

輪読・講座

先日の講座↑↑↑の記事で 書ききれてなかった分を

二点ほど書き残したいと思います。

①ことばの線は 大人のふるまいから

話の途中で、

幼い男の子の話が出てきました。

何かの折に、

「ぼく、日本語しか話せないもん!」

と言ったそうですが、

実際彼はいろんなことばを話していました。

小さな子には、「ことばの線」なんてないんだなと感じたということです。

すごく分かります!

うちの子も、一時期マレーシアに住んでいたという認識があるからか、

「マレーシア語しか話せん!」

と言いつつ、英語や日本語などなど他の言語を口にしていました。

この子にとったら、全部マレーシア語なんだなーと思ったことがあります。

つまり、

小さい子にとって、ことばに境界線はないのです。

『ただ、自分のまわりに飛び交っていることばを 

そのまま まるごと取り込んで生きている証だな』と

今回 講演してくれたHippo育ちの方は語りました。

大きくなるにつれて、

大人からかけられることばによって

線が引かれていくんだな ということなのです。

例えば、

「今度台湾行くんだから、台湾語にしてみたら?」

とか

「今度タイからホームステイに来てくれるからタイ語にしてみたら?」

とか

そういった大人の何気ないことばが

影響している というわけです。

彼は、

こういう部分も 今後大事にしながら 

Hippoの活動をしていきたいなとおっしゃっていました。

確かに、

知らず知らずのうちに

大人が子どもの世界を枠にはめていってるというか。。。

まぁ、それも ある意味 自然なんだとは思いますが、

そういうところも 気に掛けるかかけないかで

かなり違う気がします。

実際、

私は 長男子育て中から 

いわゆる幼児語を使わないようにしていました。

犬を「わんわん」とか

踏切を「カンカン」とか 

言わなかったという話です。

そしたら、

ものすごく正確に音を聞き取って伝えてきて面白かったです。

どういうことかと言いますと、

文字に起こすのはかなり難しいけど

犬を見て鳴き声そっくりに「ウォゥf」みたいな音を出してきたり、

我が家の近くの踏切は電子音だったので、

「くぅぃん くぅぃん くぅぃん」

みたいな音でした。

こっちが「カンカン」と使っていたら、

この正確な音の表現は聞けなかったと思います。

大人のことばが どれだけ子どもの世界に影響してるのか。

本当に面白いですね。

***

②ことばを知っているから話せるわけではない

彼のお父さんが ホームステイの受け入れの時に

「Hola!」と声をかけるつもりで 心の準備をしていたそうです。

でも、お父さんから出たことばは

「おお。。。いらっしゃい・・・」

みたいな感じで、

オラ!の「オ」で、精一杯だったそうです。

お父さん的にも悔しかったみたいで、

その後の お父さんの多言語活動に

大きく影響した出来事だったそうです。

『勉強して知識があるのはいいことだけど、

それがイコール「話せる」というわけではなくて

相手に向かって 仲良くなりたいとか

相手のことばでもって近づきたいとか

心を 開いていくということ

日常的に「音」に出していくことが

話せることにつながっていくのかなと思う』

そうおっしゃっていました。

さらに、

『知識は話していくことのサポート。

そこから変わっていくところを 父から見せてもらった』

ともおっしゃっていました。

親子で 家族で 素敵に成長していったんだなと

聞いていて思いました。

そういう大人でも楽しんでいる姿

変わっていく 成長していく姿を

私も 我が子に見せながら 

共に育っていきたいと思いました。

***

他にも 素敵な話は盛りだくさんでしたが、

特に書き足しておきたい2点を追記しておきました!

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